オラクルとアクセンチュアは、ジェネレーティブAIを活用したソリューション開発で提携し、ビジネスワークフローの改善を目指すことを発表しました。
この画期的な提携は、既存のパートナーシップをさらに強化し、アクセンチュアがオラクルのクラウドインフラ「OCI」上でジェネレーティブAIソリューションを展開することを可能にします。
金融業界から始まる、ジェネレーティブAIの威力
今回の提携は、まず金融業界に焦点を当て、財務チームのデータ分析やレコメンド機能強化を支援するソリューションの開発に注力します。
具体的には、ジェネレーティブAIを活用して、財務計画、シナリオプランニング、調達費分析といった複雑な業務を効率化し、より的確な意思決定を支援します。
顧客は、アクセンチュアの「スイッチボード」と呼ばれるツールを通じて、さまざまなAIモデルをシームレスに連携させ、最適なソリューションを構築することができます。
CFOの負担を軽減し、業務を効率化
「ジェネレーティブAIは、これまで煩雑で時間のかかる手作業だった業務をCFO(最高財務責任者)にとって効率化させ、財務プロセス、会計締め、報告、計画を簡略化することができます」と、両社は共同声明で述べています。
オラクルとアクセンチュアは、今後、金融業界以外にもヘルスケアや公共セクターなど、幅広い業界へジェネレーティブAIソリューションの展開を拡大していく予定です。
ジェネレーティブAIへの期待が高まる
「クライアントは、ジェネレーティブAIの実験段階を超えて、価値の実現に注力しており、Cスイートのリーダーの85%は、今年度のジェネレーティブAIへの投資に対して期待通りのリターン on インベストメント(ROI)を達成できるだろうと確信しています」と、アクセンチュアの最高AI責任者であるラン・グアン氏は述べています。
「オラクルと共同で、企業が新しい価値を生み出し、ビジネス機能やプロセスを完全に再考するための、エンタープライズグレードのジェネレーティブAIソリューションを提供します。」
まとめ
今回の提携における金融業界への注力は、オラクルが最近発表した銀行向けのマネーロンダリングリスク検出支援クラウドAIツールと軌を一にします。
「オラクルは、エンタープライズAIの最前線に立ち続け、インフラからデータ、アプリケーションに至るまで、ジェネレーティブAIを自社のスタック全体で提供し、顧客のユニークなニーズを満たします。私たちは、アクセンチュアと提携して、エンタープライズクラスのジェネレーティブAIを活用したソリューションを提供し、現実世界のビジネス課題を解決することに興奮しています」と、オラクルのAIおよびデータ管理サービス担当シニアバイスプレジデントであるグレッグ・パヴリック氏は述べています。
さらに、今回の提携の一環として、アクセンチュアとオラクルは、顧客がオラクルのクラウドプラットフォームを使用して従業員をジェネレーティブAI技術を活用したソリューションの利用方法について訓練するためのトレーニングプログラムを作成します。
オラクルとアクセンチュアの強力なタッグは、ジェネレーティブAIの進化とビジネスへの応用を加速し、あらゆる業界における革新と成長を促進していくことでしょう。
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