イギリスのAIスタートアップが10億ドル超を獲得! 革新的な自動運転技術で世界をリードへ

イギリスのAIスタートアップ企業Wayveは、2024年5月、10億ドル(約1150億円)を超える巨額の資金調達に成功しました。これはヨーロッパのAIスタートアップ史上最高額の調達額となり、世界中の注目を集めています。

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従来の自動運転とは一線を画す「Embodied AI」

Wayveが目指すのは、従来の自動運転とは一線を画す「Embodied AI」と呼ばれる革新的な技術です。従来の技術は、決められたルートや地図情報に頼ることが多かったのですが、WayveのEmbodied AIはセンサー情報とAIを駆使して、まるで人間が運転しているかのように、どんな状況にも柔軟に対応できる自動運転を実現しようとしています。

具体的には、以下の点が従来の自動運転技術と大きく異なります。

  • 地図に頼らない: WayveのEmbodied AIは、あらかじめ用意された地図情報に頼らず、センサー情報とAIを使って周囲の環境をリアルタイムに認識し、状況に応じて最適な運転操作を行います。
  • あらゆる状況に対応: 渋滞、工事、急な飛び出しなど、従来の自動運転システムでは対応が難しかった様々な状況にも、WayveのEmbodied AIは柔軟に対応することができます。
  • 人間のような運転: WayveのEmbodied AIは、人間ドライバーの運転を学習し、まるで人間が運転しているかのような自然な運転操作を実現します。

公道での実証実験も成功、あのビル・ゲイツ氏も絶賛!

Wayveは2017年の設立以来、このEmbodied AIの開発に注力しており、ロンドンではすでに公道での実証実験も成功させています。実際にWayveの自動運転車に乗車した人々からは、その高い安全性と快適性を評価する声が多く寄せられています。

あの有名なビル・ゲイツ氏も昨年、Wayveの自動運転車に試乗し、「記憶に残る体験だった」とコメントしています。

巨額調達で加速する開発、自動車業界に革命をもたらす

今回の資金調達は、WayveのEmbodied AIを使った自動運転システムの開発をさらに加速させる狙いがあります。Wayveは将来的に、自動車メーカーが自社車両に搭載しやすいよう、様々な自動運転ソリューションの提供を計画しています。

これにより、自動車メーカーは自社の車を、運転支援機能のあるレベル2から、完全自動運転のレベル4へとアップグレードすることが可能になります。

WayveのEmbodied AIが搭載された自動運転車が実現すれば、交通事故の減少、渋滞の緩和、高齢者や障害者の移動支援など、社会に大きな変革をもたらすことが期待されています。

まとめ

Wayveの巨額調達について、イギリスの首相であるリシ・スナク氏は、「イギリスのAI企業が過去最大規模の資金調達に成功したことは、イギリスが自動運転業界をリードしていることの証です」とコメントしており、イギリス政府としても今回の成果を大きく評価しています。

Wayveは今後も研究開発に力を入れていく予定であり、その革新的な自動運転技術は世界中から注目を集め続けることでしょう。

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